【株式会社伊場仙】江戸幕府御用達で脈々と430余年

企業名:株式会社伊場仙

代表取締役:十四代目・吉田誠男
創業年 西暦(和暦):1590年(天正18年)

事業内容
特長と強みなど

「血筋を守る」より「のれんを守る」ことが大事 明文化されてはいないが、代々口伝として受け継がれてきた家訓がある。①「二」のつくものには手を出すな。②贅沢はするな。(なるべく借入はするな)③地域に貢献せよ。(商売は周りの人に助けられていることを忘れるな)④子孫に美田を残すな。などである。昔だと2号さんを囲ったり、バブル期に投機に手を出したりしなかったのは家訓のお蔭である。

特筆事項

老舗といえども「事業戦略」が命  長い歴史の中で幾多の危機を乗り越えてきた。明治維新で幕府御用達を失い、関東大震災や第二次世界大戦では店舗を喪失した。 取扱商品は「扇子・団扇・暦」であったが、売上の4割を占めていた暦(カレンダー)事業は手間が掛かり赤字であったことから断腸の思いで撤退した。 最近では顧客の好みの幅が広く、変化のスピードも早いことから企画やデザインを外注することも多くなり、当社では「伊場仙らしさ」を失わないよう「目利き力」を高めるよう努力している。

まとめ

顧客のニーズを確実にキャッチ 若者にも支持される団扇や扇子  団扇や扇子はニッチな商品で、着物愛好家や舞踏愛好家を中心に支持され、景気の影響に左右されない市場だった。しかし最近では客層も変化し、成人式や茶会、お祭りなどで浴衣人気も高まり、若者にも団扇・扇子が評価されている。 インターネット通販は外国人にも人気  販売経路にも大きな変化が生じている。これまでの「百貨店・和服店・小物専門店」に加えてインターネットによる販売が増えている。  ホームページの多言語化で、団扇・扇子の世界観を海外に発信していく。

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